2012年07月29日

枝の調整はじめました

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ようやく暑い夏となりました。
人間にとっては、しんどい季節ですがアデニウム達にとっては待望の夏のようです。
急激に枝葉を伸ばし始め、側芽も出始めてきましたので、枝の調整を始めました。


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この株は、幹は太いものの枝の数が少なく中央の頂芽が優勢になっています。
枝元は写真の通り側芽は出ているものの少し寂しくなっています。(元々がこういう種なので、仕方ないのですが。)そこで、今回は思い切って真ん中の枝を選定して側芽の発生を促してみます。


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今回は、側芽発芽促進用に植物成長調整剤も使ってみます。
通常、さくらんぼなどに50倍程度に薄めて新枝の表面に散布するものですが、今回はそれなりに樹皮が出来ている箇所等に塗りますので30倍で使用してみます。

さくらんぼで報告されている例では、25倍で使用しても特に高濃度障害は出ていないようです。


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まずは、真ん中の枝を消毒した切れ味の良いカッターナイフでスパっと落とします。
植物を心をこめて育てていると枝を思い切って落としたくない衝動に駆られますが、ここは心を無にして一気にそして思い切り落とします。

切り落とすと、表面から樹液が出ますのでこれを丁寧にティッシュペーパー等でふき取ります。樹液は、毒性がありますので直接触れないように注意します。しばらく、ふき取り続けると止まってきます。


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ビーエー液剤の30倍希釈液を綿棒を使って丁寧に枝元付近と切り口に塗っていきます。ここで若芽に薬剤が付着しないよう細心の注意を払います。付着すると、若芽が奇形を起こす可能性があります。


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塗り終えたら、手早くカルスメイト等の切り口癒着促進剤を塗って切り口を保護します。切り口をそのままにしておくと、思いのほか乾燥が中まで進行して幹割れや腐りの原因になる事があります。(盆栽をされている方だと、キヨナール等の方が有名でしょうか・・・。)


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うまく植物成長調整剤が働くと、側芽が塗った箇所付近に出てくるようになります。

ただし、植物成長調整剤は、植物の成長ホルモンに非常に似た作用を起こす薬剤なので大量使用は非常に危険です。
使用は、数年間で1回使用するか否か程度で樹勢の弱い株への使用は絶対に避けます。


本家タイのアデニウムがなぜ若い頃から枝が沢山出ているかというと、若芽のうちに根の成長ホルモンを与えて根の発達を人工的に促しているためです。

今回使用した植物成長調整剤と似た植物ホルモンは、実は植物の根で作られます。一方で、タイで使用されている根の成長ホルモンは、植物の成長点(芽)で作られます。

これらのホルモンは植物内ではバランスが取られていて、芽と根のどちらか一方が何らかの原因で欠損するとホルモンのバランスが傾き、欠損した側の再生に成長パワーが向けられる仕組みです。

よって、若いうちに根が多く作られたタイの株は自然と枝を多く発生する状態になっているわけです。



今回はその他に枝が伸びた別の株にはアルミ針金をかけてみました。

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アデニウムは、枝が柔らかいので1mmと1.5mmを使っています。これで、うまく横方向に枝を誘導して趣きのある形になってくれると良いのですが。
posted by フォル at 23:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記